HOME > お客様の声 >9. 有料老人ホームの住み替え 「入居しているホームのサービスに、どうしても納得がいかず、ご家族がやむなく住み替えを決断し、成功したケース」
もめにもめる家族の間に立ち、絡まった糸をほぐすように対応し、施設入居まで至ったケース
89歳の女性、要介護3
長男夫婦と同居し、普段は在宅介護サービスを利用しながら長男の嫁が介護をする。
近年、認知症が進み、食事をしたのに「うちの嫁は食事も出してくれない」と言ったり、日中外出しても自宅に帰ることができず、警察に保護されたりするようになる。
もう、在宅で介護を続けるのは限界と感じ、施設への入居ができないかを長男に相談したが、ほかの兄弟も含め施設入居には猛反対。現状を知らず、理解しようともしない家族達に対して何とか説得すべく、家族会議を開くものの、大もめにもめ収拾がつかない。
困り果てた嫁が、インターネットにて当センターのことを知り、問い合わせをして下さった。
僭越ながら、ご家族の了解を得て、「家族会議」に参加させていただいた。
家族間のお考えはバラバラで、とても収拾がつかない状況だったため、1回の会議では解決できず、合計3回参加した。時間をかけて、皆様のお話をお聞きするうちに、問題になっていることが「経済的問題」もさることながら、「施設に自分の親を入れることは、親不孝なのではないか」という切実な思いであることがわかった。
その「絡まった糸」を、ひとつずつ解きほぐし、自宅から極力近く、ご家族が無理なく面会に通え、レクリエーションも充実しており、時には家族を介して食事ができるスペースまで用意されている施設をご紹介し、施設にいても十分「親孝行」は可能であるということを、お伝えした。ご家族で見学に行かれ、1回目で入居を決められた。
家族間の見解をひとつにまとめるのは、とても大変なこと。
しかし、時間を惜しまず、ご家族に向き合うことこそが大切な「ご支援」である。
ご長男様より
家族間の恥ずかしい部分をお見せすることになってしまったが、センターの相談員さんは嫌な顔ひとつせず、家族の誰よりも親身になって相談にのってくれました。介護を頑張ってくれたうちの妻は、「一歩間違えば、虐待するところだった」と言っていました。痛ましい事件になる前に決断して、本当によかったです。
最初は、施設に入れることを本当に躊躇しましたが、今では施設入居の選択は、間違っていなかったと確信しています。ありがとうございました。